無料ダウンロードソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書) pdf
ソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書)
によって 稲葉 陽二
3.6 5つ星のうち(11人の読者)
無料ダウンロードソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書) pdf - 内容紹介 絆のない社会に未来はない!信頼や互酬性の規範をはじめとするソーシャル・キャピタル(社会関係資本)をどう維持・発展させていくか解説。 内容(「BOOK」データベースより) 東日本大震災のさい、人々は互いに譲り合い、整然と行動した。自分を犠牲にしてでも弱い者を救った。これは、決して見返りを期待しての行動ではなく、絆や他者への信頼、思いやりの表れであった。このような絆や互酬性の規範をソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という。ふだんは目に見えない、しかし、教育や健康等に大切な役割を果たしている社会関係資本をどう育み、活かすのか。第一人者が理論と実践を紹介する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 稲葉/陽二 1949年、東京生まれ。京都大学経済学部卒、スタンフォード大学経営大学院公企業経営コース修了(MBA)。財団法人日本経済研究所常務理事、日本政策投資銀行設備投資研究所長などを経て、2003年より日本大学法学部教授。専攻・日本経済論、ソーシャル・キャピタル論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書)の詳細
本のタイトル : ソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書)
作者 : 稲葉 陽二
ISBN-10 : 412102138X
発売日 : 2011/11/24
カテゴリ : 本
ファイル名 : ソーシャル-キャピタル入門-孤立から絆へ-中公新書.pdf
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以下は ソーシャル・キャピタル入門- 孤立から絆へ (中公新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
本書は、社会的孤立とそれに伴う孤独の蔓延に対して、いかにして日本の社会の絆と信頼の再建、再構築するのか、という問題関心のもと、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を再評価しようとするものである。章立ては、以下の通り。「はじめに――なぜ社会関係資本なのか」第1章「社会関係資本とは何か」第2章「信頼・規範・ネットワーク――3つの要素」第3章「社会関係資本は何の役に立つのか」第4章「何がかたちづくるのか、どう測るのか」第5章「健康と福祉の向上」第6章「社会関係資本の男女差」第7章「社会関係資本を壊す――経済格差をめぐる議論とその現状」第8章「社会関係資本のダークサイド」第9章「豊かな社会関係資本を育むために」「結語」下記、簡単な批評。1)本書によれば、社会関係資本とは、「心の外部性を伴った信頼・互酬性の規範・ネットワーク(絆)」であり、歴史的・文化的背景とそれから派生した社会構造に影響を受けるという。そして本書は、社会関係資本が影響を及ぼす分野として、①企業を中心とした経済活動、②地域社会の安定、③国民の福祉・健康、④教育、⑤政府の効率、などを取り上げる。特に、国民の福祉・健康については、1章を割いており、いくつかのケース・スタディを紹介している。また、社会関係資本を毀損するものとして経済格差の問題を取り上げる。他方、社会関係資本のマイナス面についても1章を割いており、バランスが取れている。全体的に読みやすく、興味深いデータや議論を含んでおり、有益である。参考文献表も付させている。一読を勧めたい。2)本書は、社会関係資本の対象分野として、ミクロとマクロの中間としてコミュニティを位置づけている。しかし、コミュニティとは何かについては議論されないままである。そのまま地域社会として理解してよいのだろうか。その場合、マクロとしての行政、ミクロとしての個人はどのように位置づけられるべきだろうか。コミュニティ論については議論が蓄積されているはずだが、こうした点については述べられていない。3)本書におけるコミュニティが何であれ、社会関係資本の議論は、その性質上コミュニティを重要視する傾向がある。しかし、そこに新自由主義的統治の問題がしばしば指摘されている。公的なセクターを民間に押し付ける巧妙な手口として利用されるのではないか、という問題である。こうした点については、議論されていない。4)本書は、社会関係資本を毀損するものとして格差を取り上げているが、貧困そのものを取り上げているわけではない。しかし、貧困において、社会関係資本は重要な資源となる。この点については、看過している。
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