【図解】金融危機が60分でわかる本本無料ダウンロード

【図解】金融危機が60分でわかる本

によって 村上 玄一


4.3 5つ星のうち(4人の読者)

【図解】金融危機が60分でわかる本本無料ダウンロード - 内容紹介 「邦銀は傷が浅いのに、貸し渋り、貸しはがしはなぜ起こる?」など、じつは皆よく分かってない、世界の金融システムのカラクリが60分で腑に落ちる本。基本のキホンがよくわかるキーワード解説つき! 著者からのコメント ◎重版(第2刷)にあたって この本は、二〇〇八年十二月下旬に発売となった。それから一か月の間に「金融危機」は「世界金融危機」となり、世界中で大きな展開を見せている。火元であるアメリカでは、「ビッグ3」が経営危機に瀕し、公的資金を注入してもらってなんとか破たんを免れている状況だ。戦後六十年を通じて「豊かな、強いアメリカ」の象徴だったGM、クライスラー、フォードの瀕死の姿を、昨年の今頃、誰が予想できただろう?日本でも、販売台数世界一となり世界最強といわれたトヨタが、営業赤字に転じた。記録が残る一九四一年以来初めてで、七〇年代のオイルショック、八〇年代の円高不況、九〇年代のバブル崩壊といった大ピンチですら経験しなかった事態である。「かつてない緊急時代に直面している。われわれをとりまく環境は、非常に厳しい」と会見するトップの辛辣な表情に、「これはふつうの不況ではない。ひとつの時代が終わったのだ」と感じている読者も多いのではないだろうか。急速な景気の悪化により、年を越せるかどうかの崖っぷちに立たされる企業も多かった。さらに、業績の悪化から人減らしが加速し、派遣切りが問題となっている。東京・日比谷の「年越し派健村」の映像を、みなさんはどんな気持ちで眺めただろう。アメリカの新大統領となるオバマ氏は、「景気対策だけでは危機に至った問題を解決できない」と、金融部門の大胆な規制強化に取り組むことを表明している。先の見えない不況に突入した世界と、その中で新しい時代を模索する日本。日々、新しいニュースが飛び込んでくるこれからの時代、その底流に「世界金融危機」があることも多いはずだ。「世界金融危機」は、もはやたんなる経済のニュースではなく、時代そのものを変える大きなうねりとなっているのである。二〇〇九年一月村上玄一 内容(「BOOK」データベースより) 金融危機が分かれば経済が読める。日本を巻き込む“世界の金融のカラクリ”が腑に落ちる。 抜粋 すっかり悪役になった「サブプライム・ローン」とは、何だったのだろうか?これが今回の世界金融危機の引き金を引き、リーマン・ブラザーズの破たんを招いて一気に金融機関同士を「信用収縮」に陥れ、世界金融危機という激震をもたらしたのだ。一度に説明してもよくわからないかもしれないから、一つずつ見ていこう。まずサブプライム・ローン。くわしくは10ページにゆずるが、アメリカの「信用度の低い人々」向けのローンだ。住宅バブルにわいていたアメリカでは、これから買う住宅の値段が上がることを前提として組むローンが開発され大人気となり、彼らは家を買いまくった。こうでもしなければ、彼らが続々とマイホームを手に入れることはできなかった。しかし〇六年に住宅バブルがはじけ、頼みの住宅価格が下がり、このローンが不良債権になり始めた。ここまでならアメリカ国内のことだが、問題は「証券化」である。サブプライム・ローンは「証券化」され、全世界に広がった。どういうことかというと、このローンにおいてお金を貸した側である金融機関は、借りた側である「家を買った人」(債務者)に対して、「債権を持っている」という状態だ。貸したお金が返ってこないかもしれないリスクがある。そこで、「債権」そのものを証券として商品にしたところ、それを買う投資家が現れた。債権を売ってしまったおかげでリスクが減った金融機関は、信用度の低いサブプライム層にどんどんお金を貸した(ローンを売った)。同時に、他の債権と混ぜたり、「レバレッジ」という方法で、(消費者が)とうてい身の丈に合わない借金ができるような金融商品を作りだし、先述の証券を世界中に転売しまくった。他の債権等と複雑に組み合わされているため、〇六年に住宅バブルがはじけ、フタを開けたら、誰がどれだけ損をしたのか、世界中にどれだけ不良債権があるのか、はっきりわからない惨憺たる状況になってしまった。こうして金融機関同士の間で「信用収縮」がおきた。つまり「あの銀行(あるいは証券会社)も莫大な不良債権を抱えてしまったんじゃないだろうか、金を貸しても返ってこないんじゃないか?」と疑心暗鬼になり、お互いにお金を貸し借りできなくなってしまった。これにより資金繰りがつかなくなる金融機関が続出しているのが、金融危機の実態である。二〇〇七年六月に大手証券ベアー・スターンズの傘下にあるヘッジファンドが破たん。八月には欧州に危機は広がり、十月にはメリルリンチ、シティグループというアメリカの金融機関の代名詞的企業のトップの引責辞任に発展、そして〇八年九月のリーマン・ブラザーズ破たんという激震に至る。ドル資金の銀行間取引はマヒを起こし、欧米各国の中央銀行は莫大な資金を供給するほかない状況になってしまった。これが、世界金融危機のあらましである。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 村上/玄一 1949年生。日本大学総合科学研究所教授。近代経済学から現代の金融システムまで、複雑にみえる経済を噛み砕いて理解するための研究会を主宰、そのわかりやすさが多くの社会人や学生に支持されている。読売新聞社、学習研究社、角川書店を経て現職、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) About this Title すっかり悪役になった「サブプライãƒãƒ»ãƒ­ãƒ¼ãƒ³ã€ã¨ã¯ã€ä½•ãã£ãŸã®ãã‚ã†ã‹?これが今回の世界金融危機の引き金を引き、リーマン・ブラザーズのç´ãŸã‚“を招いて一気に金融機関同士を「信用収縮」に陥れ、世界金融危機という激震をもたらしたのãã€‚ 一度に説明してもよくわからないかもしれないから、一つずつ見ていこう。 まずサブプライãƒãƒ»ãƒ­ãƒ¼ãƒ³ã€‚くわしくは10ページにゆずるが、アメリカの「信用度の低い人ã€ã€å‘けのローンãã€‚住å®ãƒãƒ–ルにわいていたアメリカでは、これから買う住å®ã®å€¤æ®µãŒä¸ŠãŒã‚‹ã“とを前提として組むローンが開発され大人気となり、彼らは家を買いまくった。こうでもしなければ、彼らが続ã€ã¨ãƒžã‚¤ãƒ›ãƒ¼ãƒã‚’手にå¥ã‚Œã‚‹ã“とはできなかった。しかし〇å­å¹´ã«ä½å®ãƒãƒ–ルがはじけ、é¼ã¿ã®ä½å®ä¾¡æ¼ãŒä¸‹ãŒã‚Šã€ã“のローンが不良債権になり始めた。ここまでならアメリカ国å†ã®ã“とããŒã€å•é¡Œã¯ã€Œè¨¼åˆ¸åŒ–」である。サブプライãƒãƒ»ãƒ­ãƒ¼ãƒ³ã¯ã€Œè¨¼åˆ¸åŒ–」され、å¨ä¸–界に広がった。どういうことかというと、このローンにおいてお金を貸した側である金融機関は、借りた側である「家を買った人」(債務è€)に対して、「債権を持っている」という状æ‹ãã€‚貸したお金が返ってこないかもしれないリスクがある。そこで、「債権」そのものを証券として商品にしたところ、それを買う投資家が現れた。債権を売ってしまったおかげでリスクが減った金融機関は、信用度の低いサブプライãƒå±¤ã«ã©ã‚“どんお金を貸した(ローンを売った)。同時に、他の債権と混ぜたり、「レバレッジ」という方法で、(消費è€ãŒ)とうてい身の丈に合わない借金ができるような金融商品を作りãã—、åˆè¿°ã®è¨¼åˆ¸ã‚’世界中に転売しまくった。他の債権等と複雑に組み合わされているため、〇å­å¹´ã«ä½å®ãƒãƒ–ルがはじけ、フタを開けたら、誰がどれãã‘損をしたのか、世界中にどれãã‘不良債権があるのか、はっきりわからない惨憺たる状況になってしまった。こうして金融機関同士の間で「信用収縮」がおきた。つまり「あの銀行(あるいは証券会社)も莫大な不良債権を抱えてしまったんじゃないãã‚ã†ã‹ã€é‡‘を貸しても返ってこないんじゃないか?」と疑心暗鬼になり、お互いにお金を貸し借りできなくなってしまった。これにより資金繰りがつかなくなる金融機関が続出しているのが、金融危機の実æ‹ã§ã‚る。二〇〇七年å­æœˆã«å¤§æ‰‹è¨¼åˆ¸ãƒ™ã‚¢ãƒ¼ãƒ»ã‚¹ã‚¿ãƒ¼ãƒ³ã‚ºã®å‚˜ä¸‹ã«ã‚るヘッジファンドがç´ãŸã‚“。å«æœˆã«ã¯æ¬§å·žã«å±æ©Ÿã¯åºƒãŒã‚Šã€åæœˆã«ã¯ãƒ¡ãƒªãƒ«ãƒªãƒ³ãƒã€ã‚·ãƒ†ã‚£ã‚°ãƒ«ãƒ¼ãƒ—というアメリカの金融機関の代名詞的企業のトップの引責辞任に発展、そして〇å«å¹´ä¹æœˆã®ãƒªãƒ¼ãƒžãƒ³ãƒ»ãƒ–ラザーズç´ãŸã‚“という激震に至る。ドル資金の銀行間取引はマヒを起こし、欧米各国の中央銀行は莫大な資金を供給するほかない状況になってしまった。これが、世界金融危機のあらましである。

【図解】金融危機が60分でわかる本の詳細

本のタイトル : 【図解】金融危機が60分でわかる本
作者 : 村上 玄一
ISBN-10 : 4413009916
発売日 : 2008/12/20
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 22.33 (現在のサーバー速度は25.92 Mbpsです
以下は 【図解】金融危機が60分でわかる本 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
金融危機が未だ終わっておらず、2009年になった現在も続いていることが再認識できる一冊だった。金融危機と呼ばれる要因となった出来事が、ニクソン・ショックやソ連崩壊などの頃のデータと合わせて解説されているため、経済の本質的な流れを本書から知ることもできる。図解付き、易しい言葉で書かれているので、入門書としても読めるだろう。時代は繰り返され、“天災”は忘れた頃にやってくる。十年後にもう一度読み返す価値のある本として薦められる一冊である。

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